INTERVIEW
一緒に海の世界を楽しんだ皆さまに、
アポロとのかけがえのない思い出を
語っていただきました。
Vol.2

july 28 2025 INTERVIEW
村川
有限会社村川ゴム工業所 代表
品質のレベルを下げたらお終いだ、という服部さんの言葉は正しかった。
違いが分かるんですよ、使ってるダイバーには。
約50年間、ダイビング機材のゴム部品を製造。
特にアポロ製品や大手メーカーのフィン、マスク、レギュレーターなどを手掛け、ゴム成形の専門家として品質を支えてきた村川氏は、アポロ創業者・服部清次氏の「品質を下げたら終わり」「命がかかっている」という信念を受け継ぎ、妥協せずに製品を提供。
結果として、信頼に基づく選択を得てきた。
ーー村川さんは、50年ずっと、ダイビング機材のゴム部分を製造されてきたのですか?
ええ、アポロ製品をメインに、大手ダイビングメーカーのフィンやマスクのスカート、レギュレーターやゲージのゴム部品などを製造してきました。

ーーまさにダイビング機材のゴム成形の専門家ですね。日本のダイビング史の裏側で、機材の品質を支えてこられたのでは。
そう言ってもらえると嬉しいけど、でも私はアポロがダイビング機材の品質を良くしてきたんだと思ってますよ。
先代(創業者:服部清次)は仕事に厳しい人でね。そんなにこだわらなくても…と思うことも、正直ありました。でも品質のレベルを下げたらお終いだ、という服部さん(創業者)の言葉は正しかった。
違いが分かるんですよ、使ってるダイバーには。
ごまかしは効かないし、命がかかってるんだって言われたら、妥協は出来ないしね。
結局(製品が)こうして選んでもらえてるのは、そこを信頼してもらってきたんだなぁって。

ーーアポロがうるさいせいで日本品質が守れたと(笑)
うるさいなんて言われても、嫌な顔されても、服部さんは譲らなかったからね。(品質を)守ったよね。
ーー信念に忠実だったのですね。
肌に触るマスクのシリコンスカートも、以前は(70年代)ゴムが主流だったけど、アポロが肌に触るところだから、とシリコンにしたんだよ。
それまでマスクは海女さんの使うもの、ゴムで簡単な作りの安価な物で充分だったんです。それを、時代が変わるんだって。高価で良い機材を選ぶ人たちがダイビングをやる、誰でも海の中を楽しむ時代になるんだって、アポロの4人(服部、酒井、高見沢、三主)が言ってね。本当にそうなった。
ーー常に、未来を見ていたと言うことでしょうか。
まさにね。
そうしてダイビングブームがきて、我々ゴム成形業者に大手から大量に仕事がくるようになったけど、安く買われてね。ブームが終わるとみんな廃業していったよ。
私はずっとアポロの仕事してきたけど、先代は、いい仕事したらちゃんと値打ちの分は払わないと、良い製品作ろうって思うヤツがいなくなるだろ、って言ってね。買い叩くようなことをしなかった。
いい考え方だよ、そんなこと言われたら質は落とせないからね(笑)
ーー確かに。しかも、やる気が出ますよね。先を見据えて、一緒に夢を実現しようという。
うん。だから、アポロの人たちと仕事をするのは、ともかく本当に楽しかった。
いつでも、もっといい物を作ろうと、試行錯誤していてね。

ーー我々も常に変化を受け入れて、進化していきたいですね。
村川さん、お忙しいなかお時間いただきありがとうございました。
