ユーザーサポート

ゴム製品を安全にお使いいただくために

ゴム部品に関する安全使用について
ゴムを使用した部品類は、経年変化により劣化が発生し、その機能を損なうだけでなく、事故の原因となることも想定されるため、以下のガイドラインに従って点検・交換をお願いいたします。

1. 高圧および中圧ホース

少量の空気漏れが継続して発生している。
ホースの外装にヒビ割れや傷が発生している。
両端の金属部が腐食・割れ・変形している。
圧力印加時に部分的な膨らみが見られる。
ネジ部が磨耗・変形している。
ホースに強い引っ張りや変形を与えた。
ワンタッチカプラーからエア漏れする、あるいは着脱性が悪くなった。

以上の事象に該当する場合は、使用を中止し弊社へ点検を依頼してください。
また、一般に購入から3~4年を経過したホースは使用条件や保管状態によっては交換が必要です。

2. レギュレーター・バイオフィルター・バイオマイクロ

● ホース取り付けポートやゲージから気泡が連続的に発生している。
● 2ndステージのホース取り付け部やスウィベルジョイント部から気泡が連続的に発生している。
● バイオフィルターおよびバイオマイクロのショックダンパー部や接続部から気泡が連続的に発生している。
● タンク接続部から気泡が連続的に発生している。
以上の事象に該当する場合は、使用を中止し弊社へ点検を依頼してください。
Oリング類の劣化によるエア漏れを防止するためにも、1年毎のメーカーによる点検を行ってください。また、1stのゴム部品の劣化により、中圧の上昇や最悪の場合エアストップも考えられます。弊社による点検を1年ごとに受けてください。

3. スーツ用バルブ

エアが連続的に漏れる。
スクイズ時に漏水する。
インレットバルブのレバー動作が重い。
エキゾーストバルブのマニュアル排気動作が重い。
バルブシートが変形している。
これらの事象が見られた場合、スーツごと弊社による点検を受けてください。Oリング類やパッキンなど、ゴム部品の劣化の可能性があります。なお、バルブシートの洗浄は、日常のメンテナンスとして履行してください。行わない場合は漏水の原因となります。

4. フィン・マスク・スノーケル

フィンのブーツ部にひび割れが発生している。
フィンやマスクのストラップに裂け目が発生している。
フィンのブレードにひび割れが発生している。
マスクのフランジが変形している。
以上の事象に該当する場合は、使用を中止してください。
バイオフィンは天然ゴム素材を使用しているため、経年劣化があります。通常は内部から劣化防止剤が出てきて表面を自動的に保護します。これは白い粉が付着したように見えます。この劣化防止剤は、ゴムが動くことで出てくるため、長期間使用しない場合はこの機能が働かず、使用していない割には劣化が早いという現象になることがあります。
白色など淡色系のゴム製フィン等において、まれに赤色~ピンク色に汚れのようなものが広く発生し洗い流せなくなる場合があります。
これは、土壌に生息し風などで空気中に浮遊しているメチロバクテリウムという菌が、フィンに残った水や水アカを栄養源として繁殖したことによるもので、この菌は赤色の色素を出すことが知られています。菌自体の毒性は低く、またフィンの物性にも影響はございません。 また、一般的にゴムは長期間曲げたままにしておくと、曲げの外側に大気中のオゾンの影響で亀裂が入ります。このため保管時の状態には注意が必要です。
シリコーンゴムの場合はシリコーンオイルなど、油脂により劣化します。マスクやスーツ用バルブでは、日焼け止めやシャンプーの成分がその原因となることがあります。
ストラップ類やマウスピースは小さな亀裂や傷から使用中の破断に至ることがありますので、日常点検を履行してください。

5. BC

インフレーターやクイックバルブから連続的に気泡が発生している。
ブラダー(空気袋)に擦れや傷がある。
インフレーターからエアがブラダーへ絶えず少量入っている。
以上の事象に該当する場合は、使用を中止し弊社へ点検を依頼してください。
ブラダは古い物は紫外線やオソンなどで繊維が劣化していたり、コーティングが劣化しているなど、本来の強度が確保できなくなっている場合があります。使用頻度が低くても水面での浮力体としての性能が確保できないなど、安全上の問題がありますので、製造から10年以上経過した物の使用は推奨しておりません。修理も出来ませんのでご注意下さい。
また、インフレーターやOリングやパッキンなどのゴム部品は1~2年ごとに点検・交換が必要ですので、弊社の点検を定期的に受けてください。